将軍コメス大戦

    観たり読んだりした映画・本についてダラダラと書き綴っていきます。

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    ドラゴンボールZ 神と神

    3月30日から劇場公開中の『ドラゴンボールZ 神と神』
    前作から17年ぶりのドラゴンボール映画であり、先日ついに動員200万人を突破した今作について語ります。
    私は物心ついた時からドラゴンボールは自分の骨だと思っている人間なので、居ても立ってもいられず公開初日の1回目の上映をIMAXシアターで観てきました。
    最新映画の予告がすべて終わり、次の映像は波しぶきをバックに大きくなる東映の三角マーク…
    そこからもう「帰ってきたー!」感が非常に出てテンション上がりました。

    以下は映画の結末についても少し触れています。



    結論からいえば、魔人ブウ編から数年後の出来事として自然に挿入して違和感のないエピソードでした。
    (ただし、若返って最後までそのままなピラフ一味など、このままだとGTがパラレルになりそう)
    正直、ブウとの戦いから最終話の天下一武道会の間のエピソードなんて難しいんじゃないかと思ってたのですが、そこは脚本家の方と原作者・鳥山明がアイディアを出し合ってうまくまとめ上げてくれたようです。
    ブルマの誕生日パーティに集められた沢山の懐かしのDBキャラ達…
    後々戦闘に加勢するのがたった一瞬のキャラもいますが、それだけで嬉しくなってすでに元は取れたようなものです。
    (ヤジロベーはなぜブルマの誕生日パーティに来なかったのか?多分鳥山先生から忘れられてたんだと思う…ホラ、コミックス背表紙の絵とかでも2回描かれちゃうし…)

    なんといっても、年月の技術の進化を体感させるバトルシーンが白熱でした。
    ブウ編のさらに先の最強のパワー同士がぶつかり合ってるという説得力がありました。
    なんでも、CGで動画を一旦制作して、さらにその動画を元に2Dのアニメーションに起こす作業をしているらしいです。
    二度手間かかりますが、それによって普通では難しい動きも描け、さらにあの親しみのあるアニメのタッチも保てるのだそうです。

    スーパーサイヤ人ゴッドを初めて見た時は、「界王拳じゃん!」って拍子抜けしてしまいましたが、派手になる一方だった従来のパワーアップから一回りしたシンプルな見た目が今では好きです。
    ですが、当の悟空はゴッドをあまり気に入っていません。
    皆の力を集めなければ、この凄まじいパワーから見える世界に辿りつけなかった。
    悟空って修行して強いやつらと戦って、その過程・結果の折に『友情』や『仲間』が付いて来たけれど、結局は一人でひたむきに強さを求める事にしか興味が無い。
    すごく悟空らしい反応。

    破壊神ビルスは、気まぐれで「なんか地球気に入らないから破壊しちゃおうかな~?」という危なっかしさが先の行動が読めずヒヤヒヤさせます。
    よく近ごろの敵役が言うような「地球は宇宙全体にいずれ災いをもたらすから滅ぶべき」みたいな理屈よりもずっと好感持てます。
    あと、付き人のウイスと一緒に、見慣れない地球のパーティのご馳走を旨そうに沢山食べていくシーンが印象的でした。
    ドラゴンボールの戦士はありえないほど大飯ぐらい。
    今回、悟空が食べるシーンが無い分、ビルスがその役割を十分担っていました。

    ニコニコ生放送「しょこたんのヲ」という番組で、ゲストの細田雅弘監督が話していたのですが、初号試写を終えた後の鳥山先生が悟空が着地する音についてボソッと言ったそうです。

    「悟空の靴ってゴムでできてるんだよね。」

    その一言を拾って、急いで固めだった音を柔らかめの音に直したという秘話から鳥山明の悟空観が感じられて良かったです。

    また、司会のしょこたんは『神と神』で予言魚の役で出演しています。
    作品の世界にワクワクしながら集中しているお客さんに「中川翔子だ!しょこたんだ!」と思い浮かばせないように、自分の気を消し去って収録に臨んだと話していて彼女の愛は本物だと思いました。

    紹介するまでもなく孫悟空役の野沢雅子さんは、終盤に悟空がビルスに対して「参った」と負けを認める台詞を、一回目は監督の指示通りに弱々しく言ってOKもらっていたそうです。
    だけど、それは「悟空らしくない」と納得できなくて監督に頼み込んで明るめにして録り直したという話をこの間、日本橋高島屋で行われたトークショーで話されていました。
    初号試写後に鳥山先生から

    「あれが悟空です」

    というお褒めの言葉を貰ったことが何より嬉しかったそうです。
    長年に渡って悟空を演じてきた方の思い入れは果てしないと思わせるエピソードでした。

    その終盤の展開は、やっぱり1回目はもどかしかったですね…
    ビルスが神様だから止めを刺すことはまずいとはいえ、もっと盛り上げることできなかったのかなーと。
    2回目に観た時は、やっと腑に落ちました。
    負けてしまっても、きっとまた修行して強いやつと戦おうとするキャラクターが孫悟空なんですよね。
    一部の編を除いて『ドラゴンボール』各編のクライマックスで悟空は最強・ナンバーワンになりますが、次の新しい編が始まるとさらに強いやつにぶち当たります。
    悟空は決して無敗のキャラではないことを失念していました。

    宇宙にはビルスよりも強いやつらがまだまだいる!みたいな思わせぶりな言葉も出てきたので、もし3年後くらいに次回作があるならぜひ観たいです!
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    はなさくいろは


    2011年4月~9月に放送されていた『花咲くいろは』
    この年の春~夏にかけての夜アニメでは、今も私が一番大好きなアニメです。
    現在、劇場版が公開中の本作のTVシリーズを振り返ってみたいと思います。



    2008年の『true tears』からP.A.WORKSというアニメ制作会社を知り前もって期待してましたが、その期待以上のアニメを手掛けてくれました。
    「え、もうED?」本当に30分が早いアニメでして…

    私は視聴していた半年間で、喜翆荘とそこで生活を営むキャラクター達にとても親しみを持ちました。
    喜翆荘の人達がたまにバラバラになってしまうのも、いざという時に結束力が強いのも、非常に人間臭く魅力的です。

    お花畑な発言をして懸命にぼんぼる主人公の松前緒花ちゃんが、最初から最後まで本当に可愛かったです!
    当時、プリキュア以外のアニメキャラを好きになるのは、ものすごく久々な気分でした。
    緒花ちゃんのおかげで1週間どころか今も生きるのが辛くない!

    (以下、最終話の内容に触れています。)

    最終話「花咲くいつか」のぼんぼり祭りは、これ以上ないクライマックスの舞台だったと思います。
    ああ、これで終わっちゃうのかぁ…という良い夢から覚めたくないような気分になりました。
    緒花ちゃんが掛けた望み札を見た女将、実の孫娘に夢見られたら嬉しくないはずがありません。
    やきそば屋台のおっちゃん、咄嗟にグッジョブ!

    そして喜翆荘閉館の日。
    ひっそりと静まる喜翆荘の館内を女将が歩くシーンは、言葉にならない感情でいっぱいなのでしょうね…
    ふと気付くと、緒花ちゃんが廊下の雑巾がけをしています。
    ここに、喜翆荘にきちんとお別れしたくて。
    喜翆荘で過ごした時間は、この祖母と孫では比べ物にならないけれど、2人とも喜翆荘への強い思い入れを持っている点では変わりありません。
    駅での別れ際に、四十万スイから松前緒花へと業務日誌が託されます。
    喜翆荘はこれで本当に畳んでしまうけれど、次代へと喜翆荘の思いは継承されたのですね。

    『花咲くいろは』というタイトルの意味に、最終話にしてやっと気付きました。

    ―今はまだ“つぼみ”。
    だけど、だからこそ、高く高い太陽を見上げる。
    喉を鳴らして水を飲む。
    私は、これから咲こうとしているんだ。―

    いつか喜翆荘を再び立ち興すための、それぞれの新しい始まりを意味しているんですね。
    私は、半年間沢山の抒情的なシーンを残してくれた喜翠荘を決して忘れません…!

    一昨年の11月に新宿ロフトプラスワンにて開催された「花咲くいろはトークショー」にて、『花いろ』をプロデュースされた永谷敬之さんが「『花いろ』は5年持つコンテンツ」と仰っていて、それを目標に掲げていました。
    同じく永谷さんがプロデュースされた『true tears』はすでに5周年を迎えていて、今でも関連のイベントが開催されたりグッズが出ていたりします。
    『花いろ』もきっと5周年、さらに10周年を叶えていくコンテンツだと確信しています。

    作品終了後に、舞台のモデルとなった石川県の湯涌温泉で開催された湯涌ぼんぼり祭りは、今年も10月に第3回目の開催が決定しています。
    製作委員会「花いろ旅館組合」の方々が、湯涌温泉観光協会の方々へ呼び掛けて実現した行事なのだそうです。
    一つのアニメから、イベントの枠を超えて毎年その街で賑わうお祭りが誕生したというのは驚くべきことですね!!
    (私は未だに聖地巡礼には行けていないのですが、今年こそ必ず…!)


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    プロフィール

    将軍コメス

    Author:将軍コメス
    特撮(仮面ライダー/ウルトラマン/スーパー戦隊/牙狼)、アニメ(プリキュア/ガンダム/エヴァ)が大好物な男の子。
    ただ今、特撮時々アニメライターを夢見るキュアフリーター。twiiterID:kome_su
    昨年刊行のオリつぼアンソロに執筆参加しました。

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